さまざまな風車が動作原理として「揚力」や「抗力」のいずれかを利用しています。そこでシグナスエナジーのシグナスミルは、揚力と抗力の双方を利用、すなわち「風を2回使う」ことで回転効率を上げ、微風でも起動する風車を実現しました。この技術は特許第3451085号として登録されています。

従来型の羽(ブレード)との大きな違いは、従来型が航空機の羽のような形状で袋状に閉じているのに対して、シグナスミルでは羽の後方部分に切欠部があり、ブレードの断面は「つ」のような形になっています。この「つ」の袋のような部分で風を受けること、抗力を利用することを可能にしました。

上の図は風車を真上から見た図です。図では、右側からの風を受けています。図中の上のブレードは抗力によって回転しています。図中の下のブレードは揚力によって回転しています。ジャイロミル型風車と、サボニウス型風車のそれぞれの動力源である、「揚力」と「抗力」を同時に効率的に利用している原理が理解いただけます。このシグナスミルの独特なブレード構造により、従来型ブレードの起動風速9.3m/秒に対し、シグナスミルのブレードでは機動風速0.8m/秒という結果が得られました(シグナスミル社 風洞実験値に基づく)。9.3m/秒という風速は、気象庁風力階級では「葉のある灌木が揺れ始める速度」あるのに対し、0.8m/秒は「煙は風向きが分かるくらいたなびく」程度の微風です。